私たちが考える農業事業の収益化

私たちABPs(株式会社アグリビジネスパートナーズ)は

「何ができるのか」
「どうやって”お客様の収益化”を実現しようとしているのか…」

を、当社のキーパーソン2人が、対談形式でご紹介します。

吉田 明弘
ABPs 代表取締役社長
CIOパートナーズ(株) 社長

加藤 秀樹
ABPs 取締役
(株)泉州アグリ 社長

対談本編

企業の農業参入の問題点

農地所有適格法人数の推移(株式会社のみ)
吉田

農業事業に参入する一般企業(株式会社)は、一貫して増加傾向です。
しかし、なかなか利益を生み出せず、農業事業が「お荷物」になってしまっている企業も散見されます。
この点について、自らも農業法人を経営されている加藤さんから見て、何が原因と思いますか?

加藤

一番は「作る事ばかりに気がいって、売る事が後回しになっている」事に原因があると思います。
ただし、農業への新規参入を果たした株式会社だけではなく、既存の農家や農業法人にも共通する事ですが…。

吉田

確かに「日本は食料自給率が低いので、必ず売れる(だろう)」といった楽観的な見通しで農業参入を始めた企業も耳にします。

加藤

例えば、葉物野菜は、価格(卸売単価)が1週間で3割以上も増減する市場です。それゆえに、いかに良いタイミングで収穫・販売できるか…が収益に直結します。
言い換えると、農業で利益を上げるには、販売したい時期から逆算したプランニングが欠かせません。

吉田

つまり、作付の時期や潅水(水やり)の頻度・量、収穫する野菜の基準などは全て、「少しでも良いタイミングで、高く販売する為に…」という目標からブレずに考えないといけない、という事ですね?

加藤

そうです。その為には、市況や天候など日々の状況を踏まえて、圃場や作業員ごとに、こまめに指図を出せる体制づくりが欠かせません。
加えて、作業員の意識を、「品質」だけでなく、「収穫時期(高く売れる時期)」に向けてもらう為の環境整備も重要です。

吉田

なるほど。だから、泉州アグリでDX整備を進められたんですね。
あの時は、私たち(CIOパートナーズ)も、一緒に取り組む事ができて、本当に良い機会でした。

泉州アグリで構築したDXツール
  • 受注実績と収穫・出荷実績を統合管理する為の仕組み
  • 日々の農作物の生育状況と数日先の収穫見通しを確認しつつ、各作業員に日々の指図を出す為の仕組み(作業日報管理システム)

DXツール導入後の効果

吉田

その後の運用状況は、どういった感じですか?

加藤

日々データが蓄積されてくる事で、少しずつ色々な事が分かってきました。

吉田

例えば?

加藤

同じ野菜を栽培・収穫していても、圃場ごとの収益力(というか販売単価)に違いがある事が、はっきりしてきました。
これは、作業員の技量だけでなく、意識(注釈:品質、味、作業効率、利益など「何を優先しているのか」といった考え方)の違いなどにも原因があると思っています。
いまは、販売単価が低い圃場に対して、少しでも販売単価を高められる様に日々の状況確認や作業指図を丁寧に行う様にし、意識や考え方の統一を、少しずつでも進めようとしています。

大規模農園との差別化のカギ

吉田

他に、規模に勝る大規模農園との差別化を図り、企業が農業事業を軌道に乗せる為のカギになる事はありますか?

加藤

色々、思い当たるものはありますが、特に大事なキーワードは「鮮度」「直接取引」「収穫時の動員力」だと思います。

吉田

なるほど。特に都市型近郊農園の場合、生産性では大規模産地には物理的に敵わない。
それゆえに、顧客との距離の近さ(輸送時間の短さ)と、直接取引(流通経路のシンプルさ)を武器に、鮮度で勝負できる商材を中心に取り扱う、という事ですね。
もうひとつの「収穫時の動員力」とは、どういう事ですか?

加藤

農業は、収穫がピークの時には特に大勢の人手が必要です。
しかも、農作物の生育状況や気候で収穫時期が変わる為、直前にならないと、「人手が必要な日や人数」がハッキリしません。
そんな中で収穫時の機会損失を減らすには、機械化を進めるか、生産量を平準化するか、必要な時にバッと作業員を集める事ができる動員力を高めるか…の何れかしか、解決策がありません。

吉田

とはいえ、機械化を進めるには莫大な初期投資が必要になってしまい、それでも北海道などの大規模産地にはなかなか敵わない。
といって生産量を平準化すると、高い単価で売れる割合が減ってしまう…。

加藤

そうです。だから必要な時にパッと作業員を招集できる動員力がカギなんです。

吉田

なるほど、だから泉州アグリでは、農福連携として、近隣の社会福祉法人とタッグを組んで日頃から社会復帰に向けた就業体験の機会を提供する一方で、イザという時に作業員として助けてもらえる体制を整えているのですね?

加藤

その通りです。そのために、これまで泉州アグリで、作業内容の細分化や具体化、監督や説明をする為のノウハウを培ってきました。
これらの知見やノウハウは、私たち(泉州アグリ)にしかない強み、財産だと思っています。

吉田

なるほど。泉州アグリが、アグリビジネスパートナーズのパートナーとして会社の設立段階から参画していただき、本当に心強い限りです。
少しでも多くのお客様の農業事業の収益化(事業存続の礎づくり)に貢献できる様、ぜひ、一緒に頑張っていきましょう!

加藤

私たちも、これまでに泉州アグリで培ってきた知見やノウハウを、CIOパートナーズが培ってきたコンサルティングのスキルと融合して、ABPsのお客様の農業事業の収益化・発展のお役に立ちたいと思っています。
ぜひ、これからも宜しくお願いします。

私たちには農業のビジネス化の答えがあります

私たちABPsは、企業向けコンサルティング事業を展開するCIOパートナーズ(株)と、
直接取引と直販で高収益の農業事業を展開する(株)泉州アグリが、タッグを組んで、
企業の農業事業の収益化を支援するコンサルティングに特化した会社です。

農業事業に、一般企業の販売管理や生産管理のノウハウを応用し、マネジメント体制を整える事、
これこそが農業事業の成功(農業事業のビジネス化)の答えだと、自らの実践を以て確信しています。

当社は、こうした知見やノウハウを活かして、多くのお客様の農業事業のビジネス化・収益化を支えていきたいと考えています。

私たち、アグリビジネスパートナーズ(ABPs)を、よろしくお願い申し上げます。